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フォルトゥナの瞳 映画化関連 [見たもの読んだものやったもの]

前情報のおかげで楽しめなかった諸々の経験から、今は極力ネタバレ避けてる私が珍しく実写化を知ってから読んだという…神木龍之介くんが初の恋愛モノやるっていうのでへ~っと内容ぐぐってたらば、解禁直後だったもので図書館で待ちナシなのを見て、もうこれは借りろってことか、と。

小説は面白かったですよ。孤独な青年が自らの特殊能力に気付き、苦悩し道を模索していく…その実直でまっすぐな人柄ゆえに、もがき苦しむ姿が緊張感を持って描かれていて。今どきの草食系イケメンに見える彼の、内面に潜む剛毅果断さが切ない。神木くんぴったりですね。でも今言いたいのは本の感想じゃないんです。



↑でネタバレがヤだつっといて何なんですけど。

以下ネタバレにつき空行入れま~す

























映画化に際してざっくり内容紹介されてるものには「恋人葵が透けて見えはじめ悩み苦しんだ慎一郎の切ない選択とは」みたいな紹介されてんですが、2時間くらいの映画にするならこの方がすっきりするでしょうけどさぁ…テーマ違うでしょぉぉぉ!?


透けて見えたことが切欠で出会った葵。誰かを救うと自らの身体が損傷することも、葵の死期を変えたことで確信していく。誰よりも大切な恋人との幸せな日々より、見えてしまった大勢の人々の死を回避し身代わりになることを選んだ慎一郎の悲しいまでの高潔さ。そして同じフォルトゥナの瞳を持ちながら、慎一郎にすらそれを告げることなく、自己犠牲を決意した恋人のためには何一つせず、ただ運命を受け入れる葵。


っていう、久々どんでん返しに気付かずやられました~なラストは、まんまだと映画の後味悪すぎで変えるとこまでは分かるけど~これはなぁ…恋人を守るため「君のためなら死ねる」ならむしろ当り前、置き去りに無関係な人々のため逝ってしまうから切ないんで。映画では葵を含む大勢が犠牲になる事故を防ぐんでしょうけど、ね。


とはいえ神風みたいな特攻精神を尊いものとして褒め称えるのは私大キライで、グスコーブドリやらラティアスとラティオスやら、そうせざるを得ない側は立派だけど、崇め奉る連中は吐き気がします。読んでないけど永遠の0の作者ですもんねぇ…右よりで有名な人だし。ま、それはそれとして。違う方向で胸糞悪い気がするけど、例えば葵の胎内には慎一郎の子が宿っていたので~とかならキレイに終われそうかも? 恋人より子ども優先てのも男の人が夢見がちなある種の妄想ですけどね。


3月のライオンで香子ちゃん演った有村架純の黒さが良かったので、ぢつは腹黒い葵を演るっていうのはなかなかイイ配役ですが。この時の零くんが神木くんだったので、最初え~義理とはいえ姉弟やったばっかなのに、と一瞬思ったけど、零くんは香子ちゃん姉としでなく好きだったから、それもアリかな。

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